Story
母が21歳で開業した
小さな美容室
私の子どもの頃のお決まりの場所は
待合にある
鮮やかなオレンジ色のソファ
そこから見るお店の景色は
一日中見ていても飽きない
面白い光景だったのを覚えています
私の長い髪の毛も
毎朝きれいに編み込みをしてくれました
学校の友達や近所のおばさんたちも
よく褒めてくれました
『いつもかわいい髪の毛!誰にやってもらっているの?』
私は誇らしげに
『お母さん!』と答えたものでした
ある日 学校の友達が
『また編み込みしてもらったの?お母さんて魔法使いみたいだね‼』
と言いました
それから数十年
62歳の若さで認知症になった母は
魔法を使うことができなくなりましたが
そのステキな力は娘の私が受け継ぎました
Hair&Make Hocus-Pocus
この力を使ってみんなを笑顔にしたい
いつか
母がみんなを笑顔にしていたように…
今でも私の夢に見る母は
小さなお店を忙しく走りまわり
お客様に魔法をかけています
Hocus-Pocus~ちちんぷいぷい~
株式会社Witch Hand
Hair&Make Hocus-Pocus
代表取締役 髙山 架奈子